南仏の日々(9)コートダジュール編
                    (下の方にシャガール美術館の写真追加 00.05.15)
 

  小生の心のわだかまりが一つある。それは、南仏に来ているのに、コートダジュールを知らない事だ。
  殆どの仲間が、この方面へグループを組んで、宿泊を伴った旅行をしている。予定通りなら、今度の日曜日は、もう日本に帰国しているのだ。コートダジュールも見たい、この焦りは、自分でも何ともしがたいものであった。

  そこで、この日、経験者のH夫妻に色々聞きたいと電話したら午前中いいよと仰っしゃって下さった。早速、シタジン本館のH夫妻部屋訪問して情報集めをすることにした。 実は、このH夫妻とは一昨年夏のシアトル・ロングステーの時も一緒で、何かと親しく交流があった。

   エクスに来てからは、ご夫妻の知人のフランス在住者がいるとかで、主要各地をドライブ旅行したり、お城に泊ったりしていて、おそらく仲間の中では、一番行動範囲が広いのではないかと思う。

  今月初旬に、既にコートダジュールへ行き、御当地では、「ニース→エズ→モナコ→モンテカルロ」半日観光ツアー、「ニース→サン・ポールド・ヴァンス→レッド・シュルルー→グラス→ムジャー→カンヌ」の1日観光ツアーに参加していて、ニースとエズに宿泊している。このH夫妻から聞いた話等を総合して、明日から宿泊を伴ったコートダジュールの旅を決行する事にし、次のように計画を立てた。実際は全く違う展開になるのだが、その時は知る由も無かった。勿論、リーダへ提出する行動計画書には、まだ予約していない下記ホテル名も書き入れた。

  6/22(火) 朝7時にホテル シタジンの受付けカウンターが開き次第、NICEのホテル CITADINE FLURES 予約。
           AIX 9:00 → NICE 11:15
           エズ行きバス停確認 カンヌ行きバス停確認 帰途エクス行きバス
           停確認。観光案内所で翌日エズ泊のホテル GOLF 予約後、ホテル
           NICE CITADINE FLURES にチェックイン。そのあと出来る範囲で下
           記を実行。
           NICE→CANNES→ANTIEBES→ピカソ美術館→ANTIEBES→CANNES
                 →NICE
           NICE →VENCE(バス40分、45本に1本)
           NICE →VILLEFRANCHE-SUR-MER(バス10分、15本に1本)
           NICE 市内散策。 シャガール美術館など20FF
           NICE ホテル CITADINE FLURES 泊。

  6/23(水) チェックアウト後 NICE 近郊散策。
           午後、NICE→EZEへ。 エズ泊。

  6/24(木) 早朝エズ村へ行き9:00開園とともに入園。午前中に NICE へ帰着。
           NICE → AIX 18:00 迄に帰着の事。夕方音楽会に間に合うように。

  ホテルの予約をした事が無いので、H夫妻の資料を借りて、見せながら折衝するため、明日の夜宿泊予定のホテルの予約表を次のように作った。

    ******************************************************************
        Reservation                    Date le 22/juin/1999

           CITADINES NICE FLEUERS  17 Avenne des Fleurs 06000 NICE
           TEL ナニナニ                   FAX  ナニナニ
        Nombre de personne(s)          1
          (V)un lit シングル   ( )deux lits ツイン  ( )un grande lit  ダブル
         (V) avec douche / WC                   シャワートイレつき
          ( ) avec bain   / WC                   バスタブ風呂とトイレつき
        Arrivee le 22/juin/1999                  到着 日 月 年
           Heure d'arrivee   12:00 am            到着時刻
        D'epart le 23/juin/1999  ( un )nuit(s) 何泊
        Message     ドウコウシタイトカ
        Nom   氏名  ダレソレ
        Adresse     ドコソコ
           TEL ナニナニ                   FAX  ナニナニ
        Carte de credit
          ( )Visa  ( )Master ( )Ammerican Express  ( )Diners  ( )JCB
          numero カード番号  ナニナニ
          Date d'expiration le    /06/2000    有効期限 日 月 年
        Signature   ダレソレ
    *****************************************************************

  ホテルを GOLF(du) Place de la Colette-Village にして、明後6月23日泊の分も、もう1枚作った。

  さあ、あしたから忙しいぞ。用意周到のつもりだが、うまく行くとよいが。

  昼間、エクスのデパート MONOPRIX で 39.95FF で買って来た CASSIS ロゼワイン700mlボトルを冷蔵庫で冷やしておいたのを、寝酒に飲んだが、軽い味で、またたくまに1本空けた。
 

 
▼ 6月22日(火)快晴。ニース行

   昨夜の夕食は御飯を多い目に炊いたので、朝飯、プラスおにぎり山を入れた昼食用おにぎりも2つ確保した。朝食のサラダにかけた和風ノンオイルの和幸ドレッシングも終わりになった。昨晩のインスタント食品、今朝のドレッシングで日本からの持参食料は全て無くなった。冷蔵庫の中も空。

  洗面道具、着替え、パスポート、現金、TC、カメラ、スケッチ小道具など準備を完了、ルームメートへの置き手紙、リーダーへの行動計画書を残してロビー・カウンター受付開始の7時を過ぎるとすぐ、昨日作ったホテル予約用のメモを受付けのマドモアゼルに見せて、ニースのホテル・シタジンの今夜の予約を頼んだ。

  しかし、電話をかけたニースのホテル・シタジンがなかなか出てこない。

  結局、朝早すぎて、9:00 以降でないと駄目だと分かり、計画は、しょっぱなから頓挫する。昨夜頼めば良かった、と思っても覆水盆に帰らず、ニースへ単独旅行は実行あるのみだ。

  エクスの Gare Routiere の事務所へ行き、パスポート見せて Senior Carteを買う。エクス?ニースが、大人片道133FFのところ、シニア割引で 90FFであった。

   AIX No.5  9:00 → NICE 11:15  のバスに乗る。

  エクスからアルルやアビニオンに行ったバスには車掌はいなかったし、トイレもなかったが、このエクス?ニース間は、長距離バスのせいか、マドモアゼル車掌がおり、トイレもついていて、飲み物の有料サービスもある。

  車中、かの車掌が切符チェックに来て、その際、学生証やパスポートもチェックしていた。えらく念が入ったものだ。

  私の隣に女子大生と思しき可愛い子ちゃんが乗っていて、下手な英語で喋っていたら、途中ニースと似たような名前の停留所で、その子が、ここだというので、降りようとしたら、マドモアゼル車掌にまだまだと、押し戻されたシーンもあった。

  エクスからニースへ行く高速バスは、なかなか快適で、後日見た MICHELINの France Provence Cote d'Azur 245 地図にあるA8高速道路が 、エクスからニースへの高速バスの幹線ルートだった。

  この高速バスは、ニースの バスターミナル NICE GARE ROUTIEREではなく、その少し手前の Espace Massena が終点であった。例によってすぐ、エクスへの帰りのバスの乗り場所と時刻を確認したが、この下車地点がエクスへの発車地点でもあった。

  今夜の宿が決まっておらず、若し最悪、取れなかったら夕方のバスでエクスに帰ろうと、悲壮な気持ちで Espace Massena のバス下車地点から歩いて5分ほどのニースの観光案内所へ行き、先ず、当日の夜の安いホテルを探す事にする。

  早速、例のホテル予約表のメモを受付けのマドモアゼルに見せて、ニースのホテル・シタジンを当たってもらったが、空いていた部屋は、宿代が高くて折り合わず、一泊 350FF で、他の条件はメモ通りとして、出来るだけ交通至便な所と欲を張った。私も天下のニース事情を知らぬが仏の厚顔無恥であった。

  受付けの彼女はとても親切で、ホテルを幾つか当たってくれ、その内の一つについて、条件が合うかと確認されたので、小生も応諾した。彼女は、その予約したHotelAzur が、ニース海岸に沿った Promenade des ANGLAIS 大通りに面している事を観光地図で説明してくれ、ホテルの一覧表の載ったパンフレットも呉れた。今夜の宿を確保して、やっと気持ちが落ち着いた。

  白い砂浜、紺碧の空・海を眺めながらこれが、噂の Cote d'Azur かと感心しながら大きい Promenade des ANGLAIS 通りの海側舗道を歩く。そのうち、日よけの屋根がついてベンチのある休憩所のようなところへやってきたので、持ってきたオニギリと飲料水を出して昼食にする。海岸の砂浜にも休憩所があるが海水浴よりも、甲羅干しの客の方が多く、モータボートで引き揚げるパラグラーダーも賑わっていた。写真も幾つか撮った。

  それから、反対側の舗道に移り、延々と歩いたが、紹介してくれたホテルになかなか行き着かない。そのうち、日本人観光客大歓迎の表示がある Azur という字のついたホテルがあったので、意気揚々と中へ入ったら、もらった紹介状にあるホテルは、更に2km 先にあるという。

  エエッ、そんなに遠いのか、確か歩いて行けると案内所のマドモアゼルは言った筈だが。本当にホテルはあるのだろうか、と半信半疑になって暑い日差しの中を黙々と歩く。

  振り返ると、もう観光案内所のあったところは、遥か彼方に霞んで見えない。

  近所の住人らしい犬を連れた老婦人と会ったので、ホテル紹介状を見せて聞いたら真っ直ぐ行きなさいと言われ、やっと安堵の胸を撫でおろした。

  通算、1時間半程歩きに歩いて、やっと目的のホテル Azur に辿り着いた。

  Promenade des ANGLAIS 大通りが、やたらと長く、観光地図で見たのと実物は大違いだった訳だ。結局、ニースの海岸を東の端から西の端まで歩いた勘定になる。要するにニースの市街中心部から見ると、かなりニース空港に近い位置になる訳だ。御陰で、苦労の見返りとして土地感も出来た。

  Hotel Azur は、古くて小さい二つ星のホテルだが、Promenade des ANGLAIS大通りを介して海岸に面した2階の部屋を取ってくれ、中はすでに冷房を入れてあった。

  女主人が小生の下手な英語でも求めに応じて、色々と親切に説明してくれた。

  ホテルのすぐ後ろにもう一つの大きい通りがあって、CARRAS という名の市内バス停も近く、頻繁にバスが来る便利なところである事が分かった。

  荷物を棚に入れて、カメラ、スケッチ小道具をリュックにいれて、早速、街へ出る事にした。市内バスは、距離無関係に 8.5FF、不思議な事にチケットを2枚くれたので、一枚を車内の切符挿入機に入れた。観光案内所のあったところまで、20分程でやってきた。地図を頼りにSNCFのニース駅 GARE NICE VILLE までぶらぶらやってきて、中を見た後、さらにSNCF高架橋沿いの最短距離を辿って、途中の公園で老人の集団がペタンクに興じているのを見て日本のゲートボールみたいだなと思いながら、坂を上がって シャガール美術館 MUSSE MARC CHAGALL へ行く。折り悪く火曜日は休館日だったので、チャンスがあったら、また来る事にした。帰途は傾斜の緩い大通りの方を歩きながら、
AVENUE JEAN MEDECIN 通り繁華街のデパートでビールを買い、同通りの南はずれで、エクスからのバス終点 Espace Nassena に近い中華惣菜屋でビーフン、春巻きなどを仕入れる。

  さて、Gare Routiere がどこか分からない。途中で出会った少年に英語で聞いたらすぐ近くにあった。路上ではなく、建物の中にバスの溜まり場があるので見えなかった訳だ。 NICE Gare Routiere に来ると、バスの溜まり場や受付事務所の辺りを往復して明日のエズ行きバスの乗り場所、時刻を確認した。

  Espace Jacques Cotta という公園だろうか、そこのベンチで、Cote d'Azurの夕焼けを愛でながら、買ってきたハイネケンのビールを一缶取り出して喉を潤す。あまり冷えてなかった。

  夕刻も迫ってきたので、最寄りのバス停 ALBERT 1er から、市バスでホテルに帰った。

  水平線の空の色が夜のトバリとともに、微妙に変わって行く様は、何とも言えない程奇麗だ。真っ暗になると夜間照明が浩々と砂浜を照らし、ビーチボールに興じている連中は午後10時過ぎまでやっていた。

  今日は朝から本当に一日中 ニースの街を歩きまわった。夜9時頃まで外は明るく、ホテルの窓から見えるニースの白浜では、ビーチボールを盛んにやっていた。その眺めを酒のつまみにして、ビールを飲み、中華の夕食を食べた。

  計画書に書いたホテルとは違うニースの Hotel AZUR で、一夜明かす事になってしまって、リーダのSさん、ごめんなさい。それでは、おやすみなさい。
 

 
ニース紺碧海岸 
  西方向 
     1999.06.22
ニース紺碧海岸 
  東方向 
     1999.06.22
 
▼ 6月23日(水) 快晴。東方面エズ、マントン行 

  5:00am 過ぎに目が覚めて、外を見たらまだ暗かったが、東の空がだんだん明け染めて行く様は、昨日の夕暮れの逆で、なかなか見ごたえがある。その変化を窓ごしに写真に撮った。夕べ冷蔵庫に入れておいた残りの缶ビールを飲みながら外の風景を早朝から愛でるのは、何とも乙なものである。
 

 
ニース宿泊ホテル横 
  行先表示板 
     1999.06.23
ニース宿泊ホテル前 
大通り西カンヌ方向 
          1999.06.23
 
  7:00am 過ぎに宿の女主人に、応対は親切だし、眺めも良いし、気に入ったので連泊を希望したいと、最大限のお世辞を言って頼んだが、今晩はFULL だと言う。

  しからばチェックアウトは何時かと聞いたら11:00am との事で、それまでに先ず、エズへ行き、 9:00am 山頂開園と同時に混雑しないうちに入園して、どんな所かを探索して、よさそうだったら、例のホテルGOLFに予約できないか当たる。そこで宿が取れても、取れなくても一旦、ニースへとんぼ返りし、 AZUR をチェックアウトする。GOLFが取れなかった時は、ニースの観光案内所へ行き、今夜のホテルを当たって貰い、不運にも確保出来なかったら、エクスへ引き揚げる。

  と、大体このような作戦を考えて、市内バスでニースの Gare Routiere へ行く。

  腹も減っていたので、付近の早朝から開店のパン屋へ行き、バゲットサンドイッチとクロックムッシュを買ってNice Plan Map を見ながら CONTEMPORAIN MUSSE D'HISTOIRE NATURELLE、ACROPOLIS PALAIS DES CONGRES、PALAIS DES SPORTS、PALAIS DES EXPOSITIONS の順に大きな建物に沿って北上し、その外れの公園風のところのベンチでバゲットサンドイッチをかじった。道路を隔てて向う側にはサーカス小屋があり、象が何頭か見えた。

   Gare Routiere で LIGNE112  NICE 9:00 → EZE VILLAGE 9:20 のバスに乗る。片道料金は 14.5FF であった。エズにはマントン行きのバス・ルートにもあるが、そのルートだと、海岸に近い標高の低いバス停のため、ハイキングコースもあるようだが、エズ村へ行くのは山登りで大変な事になる。

  そんな事は、小生全く知らずに幸運にもエズ村入口を通るバスに乗った訳だ。

  ニース市街東端の港の辺りから東へだんだん山を登って行く。エズ村に近ずくと海側は断崖絶壁の山の頂上に城塞のような建造物が見えてくるが、なかなかの景観である。

  着いてすぐ、帰りのバス停、時刻を確認して、エズ村へと入って行く。いたいた、噂の日本人観光客の一団が、もう来ている。あの中は本当に狭い道で、日中は避けた方が良いと言われていたが、人が溢れたら、どうにもならない難所である事を実感した。石づくりの家、坂の間を駆け抜けるように、急いで山頂へ上がり、12FFの入園料を払い、9:40am 頃には、山頂の植物園を散策していた。

 
エズ村より 
  地中海遠望 
      1999.06.23
同左 
    ニース方向車道 
        1999.06.23
同左 
    麓の村 
          1999.06.23
同左 
山頂植物園から 
      1999.06.23
 
  エズは、高所からみた眺望も素晴らしいが、ちょっと離れて下から見上げた方がいいようだ。スケッチする時間が取れず、もっぱら写真撮影した。
 
エズ山頂 
   植物園 
      1999.06.23
エズ村 
   山麓より頂上を望む 
             1999.06.23
同左 
    教会塔 
       1999.06.23
同左 
   地中海方向 
        1999.06.23
 
  山頂で小休止していたら、あとから日本人のOLらしい2人組が上がって来たが、ボンジュールとも言わない。
 
エズ村 
    城郭 
        1999.06.23
同左 
    入口付近 
             1999.06.23
 
 下山途中、観光案内所に寄りパンフレットをもらう。計画では、案内所近くのホテル GOLF に今晩泊るつもりであったが、急ぎ足で観てきた様子からは、1泊までしてエズに滞在する価値はない様に思われ、結果的には予約は止めにした。

  そして、 EZE VILLAGE 10:00 →  NICE 10:20 のバスで、ニースの Gare Routiereへに引き揚げる。

  最寄りのバス停から市内バスで、Hotel AZUR 帰着ジャスト10:55am だった。

  こうして、慌ただしく11時のチェックアウト・タイムまでに、Hotel AZUR に引き揚げたところ、小生の帰りを待ち構えていたように、女主人が、海側の1階の部屋で良ければ、同じ料金で、今晩泊っていいよと言うので、勿論、了解した。こうして、もう一晩の宿を幸運にも確保出来たので、一安心。

  ひと先ず、荷物を2階から1階に移動し、衣類を棚に入れたりして、再度旅装を解いて一服してから、午後は、コートダジュールの東端、フランス・イタリアの国境に近いマントンのコクトー美術館を訪問する事にした。

  再び市バスに乗って Rue Gioffredo 通りのバス停 MASSENA GIOFFREDO で下車、暫くバスの行った方向に歩くと、Bruno Charvin Art NICE という大きな画材店があり、そのあたりから右へ曲がって、 ESPACE MASSENA、SQUARE LECLERC、PROMENADE DU PAILLON など、大きな公園を挟んだ道路に沿いながら NICE Gare Routiere へやってきた。ここから出るバス会社は、幾つかあって、後で分かるが、同じルートでも料金が違うようだ。

  NICE-MONACO-MENTON Ligne No.100  AUTOCAR BROCH 社(?)のパンフレットには、何か分からないが、J'AI CREE LE 50% とか ET TOUJOURS -50% とか書いてあり、NICE-MENTON 間 24.00 Frs とあり、安そうなので、これを利用する。

  発車場所を確認して後、発車時刻まで間があったので、Gare Routiere の屋上公園で、朝買ったバゲットサンドイッチの残りとクロックムッシュで昼飯にした。他にも若いアベック、老夫婦、勤め人風の男性や女性も木陰で昼食を取っている。

  食事の後、そこから東の方角 木立の上に見える Tour StーFRANCOIS の塔を速描した。
 

 
ニースのラフスケッチ 
タワー・ 
    サンフランシス 
            1999.06.23
   
  車内で24FF を運転手に払って、AUTOCAR BROCH 社(?)の次のバスで出発。

  NICE Gare Routiere 13:30 → MENTON Gare Routiere 14:33

  マントンまでの途中のコートダジュールは、始めて見る私にはカラフルで、どこも目をみはる素晴らしい風景であった。モンテカルロでは、カジノの近くにバス停があって、公園らしい芝生と木立の間にみえる建物は印象に残った。

  下車した MENTON Gare Routiere は、かんかん日照りで暑かった。

  早速、案内所へ行き、市街案内図 Plan de Menton をもらう。

  Musse Jean Cocteau への行き方を聞いたら、 Gare Routiere から市内バスが利用出来る事が分かったので、その場所で待っていたら、親切な老夫婦が寄って来て、こっちに来なさいと、正しい待ち合い場所へ連れて行ってくれた。

  バスが来て運転手が小休止で事務所へ消えた時に皆乗車するので、小生も乗った。バスが動き出したので、料金を支払いに行こうとすると、くだんの老夫婦が、いいからいいからと留めるので、ロハでコクトー美術館に来てしまった。
 

 
マントン 
    コクトー美術館 
             1999.06.23
同左 
    山方向 
           1999.06.23
同左 
ヨットハーバー方向 
           1999.06.23
 
  コクトー美術館入館料 20FF で、中はさして興味がなかったが、この建物の外観は海に張り出したお城で、色々花が咲き乱れる緑の芝生、紺碧の海と空をバックにした佇まいは、絵になる風景であったが、あまり時間が取れないので写真に収めた。

  コクトー美術館前には、ロータリ? Rond-Point du Bastion があり、真ん中で噴水が噴いていた。コクトー美術館屋上から街方向を取った写真には、アルル、アヴィニョンと同様、観光用の petit train が無意識の内に折り良く写っていた。

  あのプチ・トランの事を小生、【エクスな話12】アヴィニョン編で、遊覧ミニバス(小さな車両が連なった乗り物)と表現して、無知振り丸出しだった。
 

 
マントン 
コクトー美術館塔屋 
             1999.06.23
同左 
美術館前噴水 
              1999.06.23
同左 
コクトー美術館方向 
             1999.06.23
 
  その後、付近のヨットハーバーの辺りをぶらついてから、帰りのバス停近くにやってきた。木陰の広場では、お祭りなのか、楽隊の演奏で子供がダンスを踊っていて、人だかりしていた。近くの露店で巨峰みたいな大きなぶどうの房が、安かったので買った。

  行きにロハで来たが、帰りのマントンの市内バスは 8.3FF であった。

  ニースへの帰途バスは、すぐ乗れた RCA社(?)の

   LIGNE 100   MENTON 16:15 → NICE 17:30

  で、行きの料金 24FF に比べて高く、帰りは 27FF であった。帰途のバス車中で水代りに、さっき買ったぶどうを皮ごと食べた。

   NICE Gare Routiere から市内バス停までの途中にある中華レストラン・惣菜屋でビーフン、春巻きを、デパートでハイネケン2缶を買った。

  市内バスに乗り、昨日余分に1枚もらったチケットを使うと、うまく通用し、8.5FF 儲かった気分だ。

  ホテルに帰り、シャワーを浴びてから、買ってきた中華料理とハイネケン1缶の夕食を済ませる。

  今日は、エズ村とコートダジュール東端のマントンを攻略したが、昨日に続き、随分と歩き回った。

  明日(6/24)は、コートダジュール西のアンテイーブのピカソ美術館、出来ればカンヌ迄行きたい。そしてニースにトンボ帰りしたら、この間休館だったシャガール美術館も見たい。夕方は、エクスへ帰り、音楽会鑑賞が待っている。

  時間の無駄使いは出来ないので、宿の女主人に、アンテイーブやカンヌはここから西だし、市内バスでわざわざ東の NICE Gare Routiere まで行ってから、また西に行くのは時間のロスだから、Hotel AZUR 最寄りのバス停で、西方向の高速バスの停留所がないか来てみた。すると、すぐそばに NICE AEROPORT Terminal1 行きのバス停があり、アンテイーブやカンヌ行きもそこに止まる由。

  その停留所は、翌日行ってから分かったが例の市内行きと同じ名前 CARRASであった。

  こりゃ、何たるラッキー。偶然とは言え、本当に便利な宿に恵まれたものだ。

  宿の女主人に、明朝は 7:00am 過ぎにチェックアウトするから宜しくとお願いした。

  時刻表と首引きで明日の移動計画を次のようにまとめた。

  Gare Routiere→NICE CARRAS→ANTIBES
      8h10          8h32       9h12
                              ANTIBES→CANNE
                               11h04   11h40
                                       CANNE→NICE
                                       13h00  14h35
                                              NICE→AIX en Pce
                                              17h30   19h50

  NICE?CANNE間は、LIGNE 200 のバスに乗れば良い様だ。
 

 
 ▼ 6月24日(木) 快晴。西方面アンテーブ、カンヌ行

  朝方はひんやりしているのに、毎日快晴で、昼前には照り付ける地中海の太陽に、むしろ夏を感じさせるコートダジュールもニースで今日が3日目、最終日だ。

  6:00am 洗願、シャワーを浴びて、残りのハイネケン1缶でニース最後の朝酒をやったあと、近くの海岸近くの公園を散歩する。ひんやりしていて気持ちが良い。この辺は Hotel AZUR の窓越しに眺めていたが、芝生や樹木もよく手入れされ、無料かどうか分からないが、トイレもあった。

  海岸沿いの、ずっと右の方(西方向)にニース国際空港のふちが見える。

  宿へ帰って来ると、女主人も朝早くから、宿の前の掃除やら、カフェテラスの準備やらで、忙しく立ち振る舞っているので、You're working very hard in the early morning と言ったら、You also getup early morning と言い返えされて、お互いに笑ってしまったが、この女主人は、気さくで、親切で、アットホームな良い人だった。

  午前8時前にチェックアウトを済ませ、女主人から1cm厚さの5ケ国語のコートダジュール観光案内書をもらう。

  西寄りに歩いて5分程で停留所に着く。待つ事暫し、 LIGNE 200 のバスが、一旦、Gare Routiere の方角から走ってきたが、こちらが合図しなかったのか、または、 NICE AEROPORT Terminal1 に寄らない便なのか、道路中心部分からこちらへ近づく事もなく、走り去った。こりゃ、拙いぞと不安が頭をもたげる。

  それからまた Gare Routiere の方角から湯水が溢れるように流れてくる車の洪水に目を凝らしていたら、程なくして LIGNE 200 のバスがこちらへ近づいて来た。

  ANTIBES に止まる事を確認してから 25FF 払って、運転手に近い席に座る。

  後で、 LIGNE 200 のバス・タイムテーブルをよく見たら、 NICE AEROPORT Terminal1 に寄らない便は、Hotel AZUR 近くのバス停 CARRAS に止まらないらしい。小生が乗ったバスは、次の移動計画通り。

 Gare Routiere → NICE CARRAS → ANTIBES
      8h10           8h32           9h12

  先日、エクスからニースに来た時に通った道を逆行する様にバスは走って行く。

  途中やはり、 NICE AEROPORT  Terminal1 に寄って数人を降ろした。

  幾つかの村や街を通って、9:30頃 ANTIBES の公園広場のような、PLACE GENERAL DE GAULLE という所で若い運転手が、ここで降りるのだよ、と合図してくれた。早速、CANNEへは同じ場所から乗車すればいいと言う事を確認して、すぐそばの観光案内所へ行き、係のマドモアゼルにピカソ美術館へは、どのバスに乗ればいいか聞いた。彼女は観光地図にルートを書いてくれ、徒歩20分でで行けると言う。

  礼を言って外に出て、暫く歩いたら何やら違うように感じ、そばを通りかかったおばさんに聞いたところ、やっぱり方角違いで、一旦、PLACE GENERAL DE GAULLE 広場へ引き返し、改めて教えられた方向に歩き始める。

  途中の道は地元や観光客でごった返していた。朝飯抜きで出てきたので、途中の賑わっているパン屋に入って、クロークムッシュとウインナの入ったパイを買う。

  念のため、もう一度、宝石店の女主人と思しき婦人にピカソ美術館への道順を聞いた。道まで出てきて親切に教えてくれる。

  朝市場のようなところへ入り込んだので、色々見て歩いてから、ピカソ美術館へ行く。最初は中へ入らずに一旦海側の道路に出て、付近を散策して、海側から見る Picaso 美術館外観の構図の良い場所を探した。後で、スケッチやろうとの魂胆。

  それから、入館料 18FF を払って美術館に入った。観光客で一杯の中は余りたいした事はなく、古びた中庭からの眺望が良いかなという印象である。

  美術館を出ると裏口付近の日陰に景色の良さそうなところを探し、買ってきたパンを半分食べ、半分は昼食用に残しておいた。この美術館の廻りは民家で、小生食事中も人の出入りが頻繁だった。

  12世紀建造というグリマルデイ城 現 Picaso美術館の塔屋には、紺碧の空を背景としてフランスの三色国旗がたなびき、海岸から断崖絶壁の上に聳えた、カラフルな城郭のたずまいは素晴らしく、ラフスケッチをして、かつ、写真も撮った。
 

 
アンテイーブ行途中 
クルザー型マンション           1999.06.24
アンテーブ 
   ピカソ美術館 
         1999.06.24
アンテイーブ 
ピカソ美術館      1999.06.24
アンテイーブ 
ピカソ美術館               1999.06.24
 
 再び PLACE GENERAL DE GAULLE のバス停にへ戻り、予定より早いが次のバスでカンヌへ移動。

  ANTIBES 11h00 → CANNE 11h35

  料金は 13FF であったから、NICEからだと合計 38FFとなり、NICE -CANNE 直行 31.5FF よりは当然割高だった。

  カンヌでは、Gare Routiere ではなく、PLACE DE GAULLE という町中の賑やかなところで降ろされた。

  初めての土地についたら、帰りの足を確保しつつ、御当地の情報を観光案内所で手に入れるのが常套手段というか、習慣化している。

  港に近い観光案内所に行き、帰りのバスは Gare Routiere と言う事なので、その所在を確かめに港の方へ行く。港の西側の方に Gare Routiere がある事を見定めてから、ヨットが沢山係留されている VIEUX PORT 港を左手に見ながら突堤の付近まで行く。この辺りは観光バスの溜まり場のようで、10台はくだらないと思われるバスの集団が停車している。客は街に観光に行っているのか車内には殆どいない。
 

 
カンヌ 
   岸壁の留学生 
        1999.06.24
同左 
丘の上の寺院 
     1999.06.24
同左 
   船乗り場 
               1999.06.24
同左 
   ヨット群 
            1999.06.24
 
 沖合いには、豪華客船のクルーザーか、大きな船が停泊していた。
 
カンヌ沖合い 
   大型クルーザー 
            1999.06.24
 
 公園の日陰を見つけて、ベンチで昼食のパンをかじる。

  カンヌ Gare Routiere 近くの日陰の芝生に座って、西方向の山の上に見える時計塔を速描し、写真も何枚かとる。

   31.5FF 払って CANNE 13h00 → NICE 14h35 のバスに乗る。海岸線の情景は、ニースに比べると立ち木が多くて、 CANNE の方が木陰が多い感じだ。

   ニースの Gare Routiere に着いたら、その足で、折り悪く先日の火曜日はあいにく休館日だったシャガール美術館  MUSSE MARC CHAGALL へ再び行く。入館料は 20FF だった。受付けでリュックサックも預け、写真撮影は良いと言われたが、撮らなかった。

  館内の庭の木陰になった芝生で、何処かのおばちゃんが、気持ち良さそうに昼寝している。
庭にはラベンダーが咲き乱れ、カフェテラスでお茶を飲んでいる人もいた。のどかな風景だ。

ニース 
シャガール美術館壁画 
             1999.06.24
同左 
シャガール美術館庭1 
              1999.06.24
同左 
シャガール美術館庭2 
             1999.06.24

   シャガール美術館そばのバス停から乗って行こうと思って待っていたら、混んでいたのか、こちらが合図しなかったか、バスは通り過ぎてしまったので、仕方なく坂を下りながら歩いて街へ行く。
 

 
ニースの街並み 
              1999.06.24
ニースの街並み 
              1999.06.24
 
  ESPACE MASSENA エクス行きバスの事務所でパスポートを見せて、キップを買う。シニア割引で来る時と同じ 90FF だったが、席番53の座席指定を獲得。

  バスが出るまで、勝手知った場所にある馴染みの中華レストラン兼惣菜屋へ行く。いつもはテークアウトの料理が並んでいるところから何品か注文して、ビールも取って店内のテーブルで食べた。午後4時台に夕食を食べる人は、居ないから店内の客は小生だけだった。ビールは追加してトータルの勘定は、チップ込みで 80FF そこそこだった。 エクスへ帰ってからの夜食のため、更にシンガポール・チャーハンというやつをテークアウトしたが、20FFで一品単価としては、これが一番高かった。

  バス事務所には無料トイレがあったので、用を足し、発車までの暫しの時間を利用して、Place Massena にある赤いビルを速描した。
 

 
アパート速描1分 
              1999.06.24
 
   NICE 17h30 → AIX en Pce 19h50 のバスに乗ったが、隣席のサラリーマン風の中年男性が、後ろの席へ移ってくれたので、最後までゆったり座る事が出来た。

  メルスイと言ったら、彼は Never mind といっていた。

  途中から客が乗ってきて、ほぼ満席の状態だったのは、いいとしても、交通渋滞が、だんだんとひどくなってきたのには参った。

  予定通りなら到着時刻の 19h50 になって、夕方のサン・ヴィクトワールが見え出した頃、とっても懐かしい思いにとらわれる一方で、猛烈に時間が気になりだした。かなり猛スピ?ドで飛ばしていたようだが、結局、遅れに遅れて20h35 頃、ようやくエクスの Gare Routiere にバスが滑り込む。

  今夜の音楽会は、ホテル・シタジン ロビー 20:30 集合、出発 20:50 、開演 21:15 の段取りだったが、もう、集合時間には間に合わない。

  下車するのももどかしく、ミラボー通りとイタリア通りの交差点の角にある会場の教会 Eglise des Missions の Chapelle des OBLATS-Place Forbin(1) の玄関に駆けつけたが、仲間は未だ来ていない。

  イタリア通りをホテル・シタジンの方へ急ぎ足で歩いていたら、仲間の一群に出会う。無事に戻った事と、一旦、ホテルへ帰って荷物を置いてから、出直す事を伝えた。ルームメイトから、6月26日帰国の日、早朝のホテルから、マルセーユ・プロバンス空港までの足は、タクシーではなく、チャーターバス
になったので、一人当たりバス代 100FF と運転手チップ 5FF をリーダーに渡すようにとの伝言を聞く。

  急いで顔だけ洗って、Yシャツ、ネクタイジャケットに着替えて、お金と音楽会のキップを持ってホテルを飛び出す。この服装は、フランスに来て、最初で最後のたった1回きりのスーツ姿だった。殆ど着たきり雀で、衣服も寒さを考えて、数持ってきたものの、殆ど使わず仕舞い。

  教会内の普段ミサなどが行われる場所が観客席になっていて、結構満席の状態で、小生はといえは、走りの連続で、上着も暑いし、汗ビッショリ。

  落ち着いて見回すと、土地の人達は普段着姿で談笑しているし、一応正装しているのは、私達外人の少数一派だけ。

  開演が遅れたので、その間に、リーダーにチャーターバス代他を渡した。

  オペラの特徴的な部分だけを紹介する音楽会で、伴奏のピアノに合わせて、duo または trio で歌っていた、ソプラノ、テノール、バリトン各歌手は、女性も、男性も、場をこなしているのか、ゼスチュアもタップリで歌い、名手揃いのようである。

  G.Donizetti, W.A.Mozart, G.Rossini, G.Bizet, L.Delibes, R.Strauss, G.Puccini などの作曲によるオペラのさわり部分の紹介であったが、Mozart のDon Giovanni 、Bizet の Carmen 以外の曲目自体は、あまり小生には馴染みがなく、3日間の駆け足旅行でもう疲れ果てていたので、午後10時過ぎの休憩時間に退出して、早めにホテルへ引き揚げる。

  シャワーを浴びてさっぱりしてから、紅茶にウイスキーをいれて寝酒にした。

  こうして波瀾万丈の2泊3日のコートダジュールの旅は、無事成功裡に終了。
 


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